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稲垣 大志
【住宅の専門家】
パナソニックホームズ株式会社
東京支社 城西支店 支店長
【教育・住宅・金融】のプロとしての信念・誇りを持ったそれぞれの専門家と気軽に繋がることのできる「ファミスク」
子育て真っ只中の皆さまが知りたい等身大の教育の話。今回は第一回のオンラインチャンネルにご登壇いただいた、パナソニックホームズ株式会社 稲垣大志さんの教育ヒストリーのご紹介です。
インタビュー
ーまずは自己紹介をお願いします
パナソニックホームズ株式会社
東京支社城西支店 支店長の稲垣大志です。
1981年7月26日生まれ、出身は大阪府大阪市です。
学生時代は生粋の野球少年で、小学校から大学まで野球を続けていました。
ー野球を始めたきっかけを教えていただけますか？
それが本当にたまたまで。
小学校の際に通っていた学童で毎日野球をしていた事が、私と野球の出会いでした。
私の両親は共働きで、一人っ子であった事が、集団スポーツを好きになった理由かもしれませんね。
ーご両親は教育熱心な方でしたか？
両親は私に対して「勉強をしなさい」と言ったことはありませんでした。
ただ、何故か幼い頃からずっと「北野高校に行きなさい」と口癖のように言い続けていました。
※北野高校とは・・・
文武両道をモットーとしている大阪市にある府立高校。
北野高校出身の著名人：手塚治虫，橋下徹など
ー高校受験の際は苦労されましたか？
中学時代の私は受験勉強も殆どしていなくて。
自分で言うのもおかしな話ですが、中学まではあまり勉強に苦労した事もなかったんです。
ただ、それでも両親の希望通りに北野高校に合格したことで、両親がとても喜んだ事を覚えています。
ー第一志望の高校に入学した事で、順風満帆な学生生活を送られましたか？
そう思っていたのですが、あまり受験で苦労をしなかった事で、自分でも少し勘違いしてしまっていたと思います。
高校に入学してから、周りのレベルの高さに驚きました。
上には上がいる世界を初めて知り、自信喪失の3年間を送りました。読解力が低かったようで、今までなんとなく出来ていた勉強についていく事が出来なくなったのです。
そのまま高校3年生の7月を迎え、勉強へのモチベーションが上がらない中で受験を迎えることになり、夏休みに学校で大学について調べました。
文系だったので、その中から科目の少ない大学を探してみました。そうすると、「大阪市立大学 生活科学部 居住環境学科」が目に留まりました。科目が少なくて、建築士の受験資格も得られる。これはお買い得だなと思ったんです。
私の父親が建設会社に勤めていたことも影響していたかもしれません。
模試ではE判定が続きましたが、短期集中型だったため受験直前の1月には、C判定まで上がりました。
その結果、第一志望の大学に合格することが出来ました。
合格できた理由の１つに野球で培った精神力があったのかもしれません。
ーパナソニックホームズに入社を決めたきっかけは何ですか？
旧パナホーム株式会社としての1期生として入社しましたが、実は大学時代の野球部繋がりの縁故採用です。
入社後は縁故採用と自分自身が周りから揶揄されたくないという気持ちが強かったため「絶対に営業として全国トップになりたい」と思いました。
１位になってやるという強い想いのもと、東京での営業を志望し、飛び込み営業なども積極的に行いました。
新人の中で１位に輝いたこともありましたが、営業の手法が自分の性格と全く合わなかった為、モチベーションが続かず、売れない時期も長く経験しましたね。
ー稲垣さんにも伸び悩んだ時期がおありなのですね
はい。営業成績が上がらないと、とにかく契約だけを追ってしまう事になりました。
契約の先にあるお客様の生活まで考える余裕が無くなり、やりがいも感じられず、負のループに入ってしまった。
この時期は退職を何度も考えていました。
ーそのような時期を乗り越えられたきっかけは何ですか？
転機は2008年、一級建築士の受験を考えたことでした。
※一級建築士とは・・
国土交通大臣からの認可を受ける国家資格。戸建住宅から大規模建築の設計まで可能。合格率は10%程度。
一年目は二級建築士も不合格でした。
そこからは、休日の水曜日に予備校へ通い、仕事後にも勉強をすることで、自身の営業としてのあり方を考えることも多くなっていきました。
2011年、一級建築士に合格し同時に東京でトップに輝くことが出来ました。
ートップになり、変わったことはありますか？
一級建築士という目標を掲げた事は、自分の営業としてのマインドにも変化をもたらしたと思います。
お客様の暮らしを考えながら営業を行い、間取りの提案を行う。
もちろんハウスメーカーの営業であれば、間取りを引く事が出来る人間は多数います。
だからこそ、一級建築士の資格に恥じない提案を行いたい、今思うとそういう信念を持ちながら営業活動が出来るように変わったと感じます。
ーあらためて今振り返ってみて、ご両親に感謝していることはありますか？
「野球」と「北野高校」に出会うきっかけを与えてくれたことです。
野球と出会えた事は両親が共働きだったから、北野高校へ進学したきっかけは、母親の口癖です。
そのような環境に置いてもらえた事に感謝をしています。
ー最後に子育て中の皆さまへ一言お願いします
私もそうでしたが、野球に出会えた事は運でした。
ただ、どこかで出会っていたものだとも思います。
子供にとっての出会いもどこに潜んでいるかわからないからこそ、出会いの幅を広げていくような子育てをしていきたいと思っています。様々な人の価値観を大切にできる思いやりを持った人間になってほしい
そう思いながら私自身も子供の教育、部下の教育に携わっています。